( 学力低下と教育の現状 )

  • 2002年度から学習指導要領が改訂され、週休完全2日制が実施されて以来、 学力低下傾向は歯止めが利かない状況になっていますが、このような現状に対して文部科学省も重い腰をあげ、 2005年1月の文部科学大臣の、反省を示唆する談話を皮切りに、 教科書改訂において削除されていた単元を「発展学習」として復活を認めたり、授業時間増加など 学力重視の方向へ大きく舵を切りつつあるように思えます。
  • また、2007年6月に公表された、政府の教育再生会議の第二次報告では、土曜授業の復活や 夏休み等を活用して授業時間を10%増やすなどの案も提言されています。
  • 但し、2006年12月の教育再生会議の第2分科会では座長が「公教育を再生させるかわりに塾禁止とする。」 「我々は塾に行かずにやってきた。」「大学も誰でも入れるようになっているし難しくない。」などと 暴走気味の発言をするなど、まだまだ教育の現状は手探り状態といったところです。
  • 私ども教育現場の立場からみれば、近年とみに学校における学習内容が簡単なものになっており、 さらに週休2日制とあいまって、(学校外で特別な勉強をしていない)生徒たちの学力低下は間違いなく進行中で、 この流れを止めるのは、容易なことではないであろうと懸念されます。
  • しかしながら、一部の生徒たちは相変わらず猛烈な勉強を小学校の低学年から強いられているのも事実です。 つまり、2極分化がさらに進んでいると考えられます。
  • ....学校での授業を無視して、学外での熾烈な受験戦争に没頭せざるを得ない子供たち。
    ....休みが増え、簡単になった授業にすっかり慣れてしまい、こんな程度でよいと安心しきっている子供たち。
    どちらも異常であると考えるのは私だけでしょうか。
  • この現状を、学習塾のみで解決することはもちろん不可能です。教育は学校や学習塾などの教育現場 だけでなく、生徒にたいする保護者の方々の正しい現状認識とご理解・ご協力が不可欠です。
  • 当塾では、小・中学生ともまず学校での授業及び教科書の内容を充分に理解させたうえで、時間の許す限り 従来の(削減前の)学習内容も指導していきます。保護者の皆様のご意向もできるだけ反映していきたいと 考えておりますので、ご意見等ございましたらなんなりとお申し出ください。

( 授業および放課後生活に関する調査 )


    (社)全国学習塾協会では、2007年4月〜5月に、全国の学習塾に通う児童生徒 およびその保護者約21,000人を対象にアンケートを実施し、授業および放課後生活に関する実態と意識、 公教育再生に関する保護者の意識等を調査しました。 今回は、その中から「保護者の回答」の一部を抜粋します。 (1位〜3位の項目を表示しました。原則として単数回答です)

      質 問 項 目   (小学生)保 護 者 の 回 答 (中学生)保 護 者 の 回 答
    学習塾に通わせる理由 学力の向上=82.1%
    志望校の合格=52%
    学習意欲の向上=47.5%
    学力の向上=88.5%
    志望校の合格=68%
    学習意欲の向上=43.5%
    授業後の過ごさせ方 外で遊ばせたい=38.2%
    塾で勉強=33%
    家で自由に=15.3%
    塾で勉強=47.2%
    家で自由に=24.6%
    外で遊ばせたい=4.8%
    授業後6時まで学校で
    勉強できるようになったら
    子供の判断に任せる=39.3%
    塾ない日は参加=35.2%
    参加させない=13.7%
    子供の判断に任せる=46.9%
    塾ない日は参加=39.9%
    参加させない=5.6%
    学校が土曜に補習を
    実施したら参加させるか
    塾ない日は参加=48.2%
    子供の判断に任せる=27.2%
    参加させない=11.7%
    塾ない日は参加=54.6%
    子供の判断に任せる=31.5%
    参加させない=3.4%
    学習塾へ行くのを禁止する
    という意見について(注*)
    禁止に反対=82.1%
    どちらでもない=9.4%
    (賛成=0.7%)
    禁止に反対=76.9%
    どちらでもない=16.2%
    (賛成=0.5%)
    学習塾禁止に反対の理由
    (複数回答)
    禁止されるべき内容でない=68.4%
    学校以外の勉強ができない=30.4%
    受験情報が不足する=9.8%
    禁止されるべき内容でない=62.2%
    受験勉強が不十分になる=24.2%
    学力が付かない=22.3%
    学校に7時限授業が
    導入されたらどう思うか
    歓迎しない=48.6%
    どちらとも言えない=9.4%
    歓迎する=8.8%
    どちらとも言えない=42.7%
    歓迎しない=33.2%
    歓迎する=14.5%
    春休み、夏休みが1週間
    短くなったらどう思うか
    どちらとも言えない=33.2%
    歓迎する=31.5%
    歓迎しない=26.9%
    どちらとも言えない=37.1%
    歓迎する=35.5%
    歓迎しない=19.8%
    学校の評価(絶対評価)に
    満足しているか
    非常に・おおむね満足=33.9%
    やや不満・不満=30.2%
    どちらとも言えない=29.7%
    どちらとも言えない=33.8%
    非常に・おおむね満足=28.8%
    やや不満・不満=27.7%
    (注*)政府の教育再生会議において座長が「真ん中以上の学力のある子供には学習塾に行くことを禁止すればよい」などと発言したことに対して。

  • 土曜日授業や、放課後の勉強に関しては、参加させたいが、子供の判断に任せるという意見が多いようです。 一方で、教育再生会議第二次報告に盛り込まれる授業時間10%増加の具体策である「1日7時間授業」の導入に関しては、保護者の約半数が 歓迎していないとの回答結果で出ています。これは、勉強時間は増やしたいものの、内容の選択権は保持したいということでしょうか。
  • 学校の絶対評価に対して「満足」の回答が多かったのは、少々意外な気がしました。ただし「不満」と「どちらとも言えない」の回答を合わせた3項目で ほぼ3等分していることから、絶対評価にたいする評価はまだ留保されていると見るべきかもしれません。
  • 尚、これらのアンケートは、あくまでも学習塾に通う児童生徒の保護者を対象に実施されたものであり、学力向上に比較的関心の高い保護者を 対象にしているために、全保護者の平均とは違う結果になっている可能性もあることにご注意ください。
  • また、保護者ではなくて児童生徒の回答について、その他もっと詳しい情報をご希望の方は、「社団法人全国学習塾協会」のホームページをご覧ください。

     (社団法人全国学習塾協会へはここをクリックしてください)


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